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笑いのエビデンス

2024/01/14 2024/01/30

【笑いのエビデンス】「笑いと免疫力」吉野槇一②/3

「笑い」の身体への影響の実験結果②                   https://amzn.to/3vlRq70

その後の実験結果で分かったこと

ちょっと難しい話になりますが、サイトカインとそれを受け止めるレセプターの働きのことが分かりました。

サイトカインとは、「細胞から放出され、特定の細胞に働きかけるタンパク質の総称で免疫・炎症反応などの生体防御機構に重要な役割を果たすもの」(大辞泉)だそうです。

それらには、炎症をより増悪させるものと、反対に抑制するものがあるのですが、笑いの前後でどのうように変化したのかが判明したのです。

 炎症を増悪させるもの(インターロイキン-6、インターロイキン-1、腫瘍壊死因子)・・・低下

 炎症を抑制するもの(インターロイキン-1レセプター・アンタゴニスト)・・・・・・・・・増加

凄くないですか?

いい笑い・悪い笑い

これはエビデンスというわけではありませんが、吉野先生は、笑いには「からだによい笑い」と「効果のない笑い」があると言います。例として下記のような笑いを挙げています。それは、落語家と話したり、実験を通じて患者さんを観察したりして体感したものです。エビデンスはなくとも、そこに真実があるように私は感じました。

 からだによい笑い・・・「ズレの笑い」「放出の笑い」爆笑し、哄笑して、心に溜まっていた鬱屈を解放する笑い

 効果のない笑い・・・・「優越の笑い」他社と比べて自分の方が上だと考えて笑う笑い

「微笑」「哄笑」「爆笑」「冷笑」「嘲笑」「苦笑」「照れ笑い」「愛想笑い」「つくり笑い」「泣き笑い」

様々な笑いがあります。TPOにもよるでしょう。皆さんはどう思われますか?

人を傷つけない、むしろ人を元気にする、爽やかな、からっとした笑いを心がけたいものです。