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笑いのエビデンス

2024/01/02 2024/01/30

【笑いのエビデンス】「笑いが脳卒中患者を助ける」③/3ナラヤン博士

「笑いが脳卒中患者を助ける」ギータ・スラジ・ナラヤン博士③/3 https://sgriine.base.shop/items/81772641

第4章「脳卒中患者に対する笑い治療のデータ分析と結果」

結論としては、「実験グループ(笑いグループ)」においては、笑い治療が生物的・心理的・社会的な機能にポジティブな影響を及ぼしたことを明示していました。一方、「対象グループ(笑わないグループ)」においては、生物的・心理的・社会的な幸福に大きな変化は見られなかったということです。詳細な定性データ(多数の患者の声)が掲載されているのですが、ここでは数値で表せるデータ分析のみ抜粋して紹介させていただきます。

1.高血圧の緩和:両グループとも事前テストでは平均血圧が160/90でしたが、「笑いグループ」では事後血圧が平均120/70と大幅に低下したのに対し、「笑わないグループ」では変化が見られませんでした。

2.血糖値の緩和:両グループとも事前テストの平均値は「10」でしたが、「笑いグループ」では事後血糖値が「4」にまで低下したのに対し、「笑わないグループ」では僅かに「9」に低下しただけでした。

3.ポジティブ感情:両グループの事前と事後の気配り・自信・陽気さ」について点数化したデータが掲載されているのですが、その合計数字を計算すると、「笑いグループ」は「16」から「53」に跳ね上がっているのに対し、「笑わないグループ」は「14」から「20」に上がっただけでした。

4.ネガティブ感情:両グループの事前と事後の「恐れ・敵意・罪悪感・悲しみ」について点数化したデータが掲載されているのですが、その合計数字を計算すると、「笑いグループ」は「75」から「16」に激減しているのに対し、「笑わないグループ」は「76」から「65」に下がっただけでした。

これ以外にも「痛みの軽減」「肥満の改善」「消化機能の機能の向上」「ストレスの軽減」「認知障害の回復」「免疫システムの向上」「可動性の向上」「社会的的機能の回復」「家族関係の改善」など定性データの結果も詳細に記載されており、いずれも「笑いグループ」の方が「笑わないグループ」よりも明らかによい結果となっています。

本書籍には、第5章「補完代替医療としての笑い治療」という最終章があります。詳細は割愛しますが「笑い医療は、治療の代わりではなく、補完代替治療として用いられるべきである。」という部分を忘れてはならいと思いました。

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