2024/01/10 2024/01/30
【笑いのエビデンス】「笑う遺伝子」~村上和雄①/3
遺伝子工学で世界をリードした研究者が「笑い」に目覚めた?
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村上和雄教授について
村上和雄氏は筑波大学の教授を務められ、グローバルな研究競争に打ち勝ち、世界で初めて①「ヒト・レニン」の全遺伝子暗号解読、②「完全長イネcDNA」の解読に成功した遺伝子工学で世界をリードした研究者の1人です。
吉本興業との出会い
フジサンケイグループの朝食会で講演をしたことがきっかけで吉本興業の林裕章社長(当時)、横澤氏(『オレたちひょうきん族』『笑っていいとも!』を育てた敏腕プロデューサーでその後吉本興業に入社)と知り合い、意気投合し「笑い」の実験をするることになりました。医者仲間からは「まともな医者はそんなことはやりません」と言われたそうです。村上先生は「まともじゃなかったからチャレンジできたのです。」と語っています。
実験結果:「笑い」は糖尿病患者を助けることができるのか?
下記2つのパターンで「笑い」が糖尿病の患者さんの血糖値上昇を抑えることができるか測定しました。
Ⅰ:採血①→食事→難しい講義→採血②
Ⅱ:採血①→食事→B&Bの漫才→採血②
当然両パターンとも食事の後の血糖値は上昇するのですが、難しい講義を聴いた後では平均123ミリグラム上昇したのに対し、漫才で大笑いした後では平均77ミリグラムの上昇に留まったのです。
つまり、大笑いしたことで46ミリグラムも血糖値の上昇が抑えられていたのです。
この結果は論文にまとめられ米国の糖尿病学会誌にも掲載され、ロイター通信社を通じて世界中に配信されて大きな話題となったのです。
村上先生も仰っていますが、「笑いには副作用がない」ことがいいですよね。