2024/01/08 2024/01/30
【笑いのエビデンス】「笑いの健康学~笑いが免疫力を高める」⑤/6伊丹仁朗
第3章:こんなにある笑いの効能
人を笑わせる脳外科医?
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高崎市にある中央群馬脳神経外科病院院長の中島英雄先生(当時)の事例が紹介されています。中島先生は「桂前治」の芸名を持つ落語家でもあります。実際に病院で寄席もやられている素晴らしい先生です。
先生は52人の患者さんに落語を聞いてもらい、笑う前後で脳波測定を行いました。*1アルファ波が73%の患者さんで増加し、*2シータ波やデルタ波が76.9%の患者さんで激減したそうです。「笑いは、脳をリラックスさせ、活性化する」と中島先生は指摘しています。
*1アルファ波:リラックスしたときなどに後頭部で発生する
*2シータ波・デルタ波:脳梗塞など脳が損傷を受けたときなどに発生する
さらに、脳内を流れる血液の量も調べました。落語を聞いて大いに笑った後では、*3脳の表面を流れる血液の量が増加したそうです。笑いによって一番重要なところに流れる血液の量が増えたんです。
*3脳の表面:大脳新皮質と呼ばれ、意志や理性を司る大切な部分
ほんと素晴らしいお医者さんですね!そんなお医者さんと連携して患者さんを笑わしたいものです。