2024/01/22 2024/01/30
【ウェルビーイング】~前野隆史・前野マドカ②/5
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Ⅰ.仕事とウェルビーイング
ウェルビーイング&ハピネスという研究分野では、幸せな人は創造性が3倍高い、生産性が1.3倍高い、寿命が7年から10年長くしかも健康であることなどが分かってきているそうです。
しかしながら、企業の「健康経営」の活動は、上記のように広い意味での幸せを追求するというよりは、運動や食生活の注意など、身体の健康に留まっているものが多いのが現状だと述べています。
また、「働き方改革」によって時短やダイバーシティが進展した企業もありますが、この活動によって従業員が幸せになったという話はあまり聞かないということです。
「健康経営」や「働き方改革」にウェルビーイングの要素を入れる企業も出つつありますが、まだまだこれからの様です。
Ⅱ.政治とウェルビーイング
日本には憲法13条に幸福追求権が謳われているものの、憲法以外には一切書かれていないとのことです。国の動きとしては、孤独・孤立対策担当大臣が設置されたり、日本Well-being計画推進特命委員会が行われているそうです。
自治体では、東京都荒川区が「区民総幸福度」という指標を政策目標にするなど、幸せを目指す自治体が増えてきています。荒川区以外の例として、鎌倉市・熊本市・埼玉県横瀬町・同さいたま市・神奈川県寒川町・高知県佐川町・宮崎県新富町・長野県小布施町などが例としてあげられています。
Well-being先進国としては、イギリス・ニュージーランドとGNH(国民総幸福度)で有名なブータンが挙げられています。
一部の先進企業や一部の国ではWell-beingが進んでいるようですが、日本ではそういった事例を参考にまだまだ取組み推進の必要がありそうですね。